happy・happyの関係へ!

このところ随分と、 協業、協働、共同、共働、共創、組織間マネジメント等の言葉が飛び交うようになりました。
その一方で、かつてはひたすら勝つことのみを教えられた時代がありました。
そして、戦いに勝つことを目的にしている学問があります。そこでは、win・win という表現が使われています。
私自身が専門としている学問では、マルチステークホルダーがhappy・happyの関係になることを目指します。その点、上記とは一線を画しています。
なぜならば、戦いに勝つことを目的とした場合、勝者(winner)があるとしたら必然的に敗者(loser)が生まれるからです。
そして、勝つことを第一義に考え続けると、相手に対して潜在的な敵意(hostility)が生まれ、その結果として敗者への尊敬の念が失なわれることが考えられるからです。また、敗者は場合によっては恨みや憎しみといったドロドロとした感情をセルフコントロールすることができなくなるからです。
相手に勝つことを目指すよりも、他と違うことを行なうために関係者と手を組んで不確実なプロセスを一緒にやり抜き、やり切って、一緒に達成感を味わうことの方がずっと人間的だからです。
ホスピタリティマネジメントの目的は、相手に勝つことではなく、まずは私たちが信頼関係を取り結び幸せになること。すなわち、組織関係者が互いにhappy・happyになることです。
そのためには条件が必要ですね。その条件については互いが手を組む時に了解し合わなければなりません。
その条件とは、何か? ホスピタリティ概念ルーツとその意味から得ることができます。以下の4つです。
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①自律(Autonomy) 主体的に決めて働きかける。そして、相手に選択してもらう。この能力・態度がリーダーシップの源泉です。
② 交流(Interaction) ゲストは恐るべき敵であり、潜在的に敵意をもっている。意識的に交流して、敵意を好意に変える必要があります。初期は意識的に笑顔で優しく、丁寧に、親切に、思いやりをもって対応することが何よりも期待されますね。
③ 補完 (Complementarity) 目的・目標に向かって、創造性を発揮するための能力、強み、持ち味の面で補い合ってやり抜きやり切る。関係者が互いの立場や役割を認めたうえで一緒に価値共創するための要件の一つです。
④ 人間として対等(Even partne r) 誰もが同じ人間であるという存在としての対等性を重視するものです。すべての前提になります。
まずはこの4つの条件について重視し行動に移すことで、happy・happyの関係づくりが進みます。
これからは、 happy・happyを合言葉にして取り組んでみませんか、、、
※ 関係者( マルチステークホルダー)が、happy・happyになるための学問は、経営学の一分野である「ホスピタリティマネジメント」です。
参考文献 [1]吉原 敬典編著(2020)『ホスピタリティマネジメント が介護を変える-サービス偏重から双方向の関わり合いへ-』ミネルヴァ書房。
[2]吉原敬典著(2016)『医療経営におけるホスピタリティ価値–経営学の視点から医師と患者の関係を問い直す–』白桃書房。
[3]吉原敬典編著(2014)『ホスピタリティマネジメント–活私利他の理論と事例研究–』白桃書房。
[4]吉原敬典著(2005)『ホスピタリティ・リーダーシップ』白桃書房。


