2023年11月5日
ホスピタリティは活私利他
おもてなしは、もてなす側からもてなされる側への一方向的な行為で押しつけになる傾向が見受けられます。一方、ホスピタリティについては、その概念ルーツからホストとゲストによる働きかけは双方向的で相互補完的です。なぜならば、同じ人間として対等な関係になることを重視しているからです。そのために、私たちにとって「活私利他」のスピリットと実践について学ぶことが役立つと考えられます。
活私利他とは、他者の利益を重視して他者が喜び幸福感を感じることができるように、自らの能力を最大限に発揮することです。すなわち、あなたもhappy私もhappyになることが活私利他であり、ホスピタリティ概念が意味している目的に合致していると言えます。
因みに、ホスピタリティマネジメントの基本原理は、以下の通りです。
「利害関係者(Stakeholder)である他者との信頼関係を構築し組織の永続的な存続可能性を高めるために、自己利益の最大化を図るのではなく、他者の利益を重視し、他者を受け容れ、他者が評価する価値を共創して他者との共存可能性を高める活動の遂行を求めている。」と捉えられます。
出所: | 吉原敬典編著(2016)『ホスピタリティマネジメント-活私利他の理論と事例研究』 白桃書房の40頁-42頁、59頁-60頁を参照。 |